top of page
White Structure

全 体 会

全体会及び講演会会場は上伊那農業高校です

​オンラインでも公開します

   9:30~ 入室開始(Zoomの方)

 10:00~ 全体集会・開会行事・課題提起

​ 10:15~ 記念講演

 11:50      全体会終了 

参加 Zoom ミーティング

https://us06web.zoom.us/j/86976035644?pwd=8LlyYq0fGl7bWs3bCNFNAtO7GpcQQW.1

ミーティング ID: 869 7603 5644
パスコード: 241102

​←全体会・講演会は字幕機能があります。利用希望の方はこちらをクリックしてください。

記 念 講 演  

【講 師】伊藤 亜紗 氏

【演 題】ままならない体と生きる

美学者。専門は美学、現代アート。

東京科学大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長、

リベラルアーツ研究教育院/未来社会創成研究院教授、博士(文学)。

 拠って立つ人間観や教育観を

 今一度、複眼的な視点を持って再考するために
 今、児童や生徒は、受験競争や数値管理・比較などで深く悩んで心身をともにすり減らし、不登校数は過去最多になりました。また、長野県は過去、青少年の自殺率が全国でも高位にありましたが、現在もその状況は続いています。児童や生徒が深く悩み傷ついているのと同じように、学校現場の教員や保護者の苦悩も続いています。
 伊藤亜紗さんは著書「記憶する体」で、「健常」であることや「普通」とは何かを、障害を持つ方の視点から指摘しています。そこから「健常」者の論理と文化を、障害を持つ人に体験させようとする一方通行の善意、健常者が持つ技術や能力が絶対ではないことに気づかされます。同じ障害を持ちながらも、異なった環境に生活することで生まれる経験や感覚は、障害を持つ人のアイデンティティーです。それを捨象して障害を一般化すること、一般化によって大切な個々の価値や感覚がそぎ落とされることや、一般化された障害に対する一方通行の善意がどんな意味を持つのか考えさせられます。
 世界の見え方、感じ方の違いは障害者と健常者の間ばかりか、障害者の中や、健常者の中にもあり、そこに「普通」という大きなくくりで人を枠に押し込めることの暴力性があるのではないでしょうか。学校現場に目を転じた時、教室空間はどうなっているのでしょうか。教職員同士の世界は、教育行政に携わる人々のそれはどうなのでしょうか。
 過去最高の不登校数、若年層の自殺数に現れている子どもたちの苦悩と生きづらさの背後には、学校教育や社会が及ぼす影響が大きな部分を占めています。子どもたちの豊かな成長に添い遂げるために、生成的なコミュニケーションが必要で、そのためには何が必要とされているのか。豊かな生をいき、人として成長することに教育はどうかかわるのか。伊藤亜紗さんの講演「ままならない体と生きる」をお聴きし、教育は何を目指して、そのために教職員は学校や社会で何をすべきなのか、みんなで考えあいましょう。オンラインでの視聴も可能です。
(社会的モデル障害観に基づき、「障害」の表記をしています。)

 

著書

『ヴァレリーの芸術哲学、あるいは身体の解剖』(水声社、2013年/講談社学術文庫、2021年)

『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社新書、2015年)

『目の見えないアスリートの身体論――なぜ視覚なしでプレイできるのか』(潮新書、2016年)

『どもる体』(医学書院、2018年)

『記憶する体』(春秋社、2019年)- 2019年12月、紀伊國屋じんぶん大賞2020・第8位受賞 、2020年度サントリー学芸賞受賞

『手の倫理』(講談社選書メチエ、2020年)

『きみの体は何者か:なぜ思い通りにならないのか?』筑摩書房<ちくまQブックス>、2021年。

『体はゆく:できるを科学する〈テクノロジー×身体〉』文藝春秋、2022年。

『感性でよむ西洋美術』NHK出版<学びのきほん>、2023年。

bottom of page